
胴抜き仕立て(どうぬきじたて)とは、一見すると「袷(あわせ)」の着物に見えながら、胴部分の裏地(胴裏)を省いて仕立てる手法のことです。 「見た目の品格」と「快適な温度調節」を両立できる、現代の気候に最も適した“賢い仕立て方”として注目されています。
胴抜き仕立ての構造と特徴
通常の袷の着物は、全体に裏地をつけますが、胴抜き仕立ては以下のように仕立てます。
○袖(そで)と裾(すそ): 裏地(袖口布や八掛)をつけるため、外見は完全に「袷」に見えます。
○胴(どう)部分: 裏地(胴裏)を付けません。これにより、最も熱がこもりやすい体幹部分の通気性を確保します。
「胴抜き」仕立てには、決まった仕様はありません。下記の中からご指定ください。







なぜ選ばれる?胴抜き仕立ての3つのメリット
○「見た目」は袷のまま涼しい: 10月〜5月の袷の時期でも、室内は暖房が効いていて暑いことが多いもの。胴抜きなら、周囲に違和感を与えず涼しく過ごせます。
○着膨れを防いでスマートに: 裏地が一枚減る分、腰回りがすっきりし、着姿がよりシャープになります。
○軽量化で肩こり軽減: 着物全体の重さが軽くなるため、長時間の着用でも疲れにくいのが魅力です。
【比較表】袷・単衣・胴抜き仕立ての違い
それぞれの仕立て方の違いを整理しました。
| 仕立て方 | 裏地の状態 | 適した時期(目安) | 特徴 |
| 袷(あわせ) | 全体に裏地あり | 10月〜5月 | 保温性が高く、最も格式高い。 |
| 単衣(ひとえ) | 裏地なし | 6月・9月 | 軽やかで涼しい。見た目も軽快。 |
| 胴抜き仕立て | 胴裏のみなし | 4月・5月・10月・11月 | 袷の格好を保ちつつ、体感温度を下げる。 |