
色無地(いろむじ)は、黒以外のひとつの色で染め上げられた、柄のない着物です。その最大の特徴は、「入れる紋の数」によって、カジュアルから第一礼装に近い格まで自在に調整できる点にあります。
色無地が「万能な着物」と呼ばれる理由
色無地は、合わせる紋の数や帯によって、以下のような幅広い場面で活躍します。
◯祝賀行事: 結婚式、披露宴、七五三、お宮参り、祝賀会。
◯式典: 入学式、卒業式、謝恩会。
◯茶道: お茶会(特に格を重んじる席)。
◯弔事: 寒色系の色無地に黒喪帯を合わせることで、法事などの略式喪服として。
紋を入れる場所は、背中(一つ)、両袖(二つ)、両胸(二つ)の計五箇所です。紋が増えるほど格が高くなります。
| 紋の数 | 呼び方 | 格式(ランク) | 主な着用シーン |
| 一つ紋 | 背紋(せもん) | 準礼装・略礼装 | 親戚・知人の結婚式、お茶会、入学・卒業式、パーティー |
| 三つ紋 | 三つ紋(みつもん) | 準礼装 | 親族の結婚式、格式高い式典、主客としてのお茶会 |
| 五つ紋 | 五つ紋(いつつもん) | 正装(第一礼装) | 非常に格の高い式典。※色無地では稀ですが、黒留袖と同格になります |
| 無紋 | 紋なし | 洒落着・外出着 | 観劇、食事会、カジュアルな集まり(小紋と同等) |
紋の種類と格(日向紋・抜き紋など)
◯染め抜き紋(抜き紋): 生地の色を抜いて白く出す手法。最も格が高い。
◯縫い紋(刺繍紋): 刺繍で紋を入れる手法。格は少し下がり、お洒落着寄りになりますが、汎用性が高いのが特徴です。
色選びのポイント:慶弔両用にするには
色無地を一着仕立てる際、ピンクや黄色などの明るい色は「慶事用」、グレーや紺、紫などの落ち着いた色は「慶弔両用」として使えます。紫、緑、藍、鼠色などは、帯を変えるだけでお祝いの席にも法事にも使えるため、非常に重宝されます。
お仕立て価格
袷 |
¥19,000 |
単衣 |
¥16,000 |